PubMed実践セミナー 第3回アドバンストコース『一歩進んだ』PubMed検索

Pubmed

医学領域では現在、EBM(Evidence-based Medicine:根拠に基づく医療)の考え方による最新の医療情報の利用が必須となっています。世界最大の医学文献データベースであるMEDLINEをインターネットから無料で検索できるPubMedには、EBMを意識したデータ構造が組み込まれており、エビデンスレベルを考慮した検索が可能です。PubMedは英語で検索する必要があり,難しいという先入観がありますが,基本的な使用法を知れば誰でも利用可能です。但し,間違った方法で検索しても結果が出ますので,「正しい情報を正しく検索する」ためにはPubMedを用いるリスクが存在することを認識しておく必要があります。

本セミナーでは,
● MeSH Termの構造
● Automatic Term MappingとSearch Detailsの利用
● PubMed日付や出版日付
● Statusの意味とタグの付与のされ方
● エビデンスレベルを考慮した検索方法

等を理解することで、『一歩進んだ』検索方法を実習を中心に学びます。

Web上で日本語で英語の医学用語を検索し,その結果に基づいてPubMedを検索することができるFreeシステムがありますので,これについても解説する予定です。

【対象者】下記のいずれかに該当される方
● JMCA実践セミナー「PubMed初級編」を受講された方
● PubMedをすでに使っているが、検索機能をもっと詳しく知りたい方
● MeSHの使い方を知りたい方
● EBMに興味があるが論文の探し方が分からない方

※PubMedの基本的な使用方法を知りたい方は、アドバンストコースではなく初級コースの受講をお勧めします。2011年度開催予定の最新情報は、決まり次第JMCAウェブサイトにてご案内いたします。

医学雑誌

医学雑誌に論文を投稿する際、抄録には十分な注意を払うべきです。なぜならば、質の高い雑誌には多数の論文が投稿されるため、投稿された論文の全文を編集者が読むことができず、抄録を読んだだけで査読に回すかどうかを判断することがあるためです。学会での発表も同様で、ほとんどの場合は抄録だけで演題の採否が決まります。このように、抄録は研究成績の発表の可否を左右するほど重要な文書であるにもかかわらず、作成時の留意点が十分に理解されているとはいえません。

また、批判的吟味を推進する立場からも、抄録だけで研究の意義を判断できるよう、成績の評価に必要な情報を抄録に盛り込むことが要求されています。こうした背景から、CONSORT(Consolidated Standards of Reporting Trials)グループは、抄録に記載すべき情報をまとめたチェックリストを作成し、あわせてチェックリストに対する解説も公表しています。今回のセミナーでは、まず各参加者にある抄録をレビューしていただき、問題点をまとめていただきます。そのうえで、抄録の作成に関する CONSORT の指針を紹介します。

次に、参加者を 6~7 名のグループに分けたうえで、ある臨床試験の計画・解析結果・考察に基づいて、グループごとに抄録を作成していただきます。これによって、抄録の書き方を身につけていただこうと思います。なお、演習の題材には英語論文を使用しますが、要点は日本語で解説します。また、抄録は英語・日本語のどちらで作成してもよく、英和辞典や電子辞書も持ち込んでいただいて結構です。

以上が本セミナーの骨子です。実際に医学論文を作成する方、あるいは企業で治験の要約資料を作成する方などのご参加をお待ちいたします。
(アラメディック株式会社 代表取締役、JMCA 評議員 林 健一)

臨床研究の意義がようやくわが国でも理解されてきましたが、製薬会社が実施する治験を除けば、研究を実施するための基盤はまだまだ貧弱です。研究資金を除く「基盤」とは、研究を支援する組織と人材、そして研究者と支援者に対する教育です。

今回のJMCAセミナーでは、臨床試験に限らず、臨床研究一般に対し広範で基礎的な講演を行います。東大教官による講義は、今年度から開始された東大内部の学生・研修医・若手医師を対象とした「臨床研究者育成プログラム」レクチャーシリーズをほぼ再現するものです。

臨床研究における臨床家の最大の役割は意味のあるリサーチクエスションを提示することですが、方法論の基礎を知らなければ、クエスションから研究のプラニングを行うことはできません。臨床研究支援スタッフにとっても、自らの業務の位置づけの理解と品質向上のためには研究の意義と目的を知ることが必須であり、そのためには方法論の基礎を把握しておく必要があります。医師研究者・支援スタッフ、臨床疫学に関心を持つ学生、製薬会社学術関係の方々にご参加をお勧めいたします。

「うつと自殺」の問題を取り上げ,臨床・研究・情報など多方面からの検討と考察を行います。そのうえで「うつと自殺」問題に対するヘルスコミュニケーションとヘルスコミュニケーターの役割を検討したいと思います。参加者の皆様にも討論にご参加いただく機会を設けたいと思います。活発な討論から,ヘルスコミュニケーターが果たせる役割を明確にし,ヘルスコミュニケーターの活躍が,うつと自殺対策に効力を発揮できるようになることを目標としています。このシンポジウムが,そのための良いきっかけとなることを目指しています。

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